コーク~リトルアイランド~グロンタウン~フォタ ~ キャリガロー ~ラッシュブルック~コーヴ
Cork - Littleisland - Glounthaune - Fota - Carrigaloe - Rushbrooke - Cobh
フォタを発車したコーヴ行き列車は、動物園の脇を通ります。左手にフラミンゴなどが一瞬見えます。しかしすぐにフォーティー島(Forty Island)を出て、グレート島(Great Island)との間に架かる、3連の曲弦トラス橋であるベルヴェリー鉄橋(Belvelly Viaduct)を渡ります。
グレート島に渡って少しの間は砂洲を走ります。左手の湾の向こう遠くにタワーハウス型のベルヴェリー城(Belvelly Castle)が一瞬見えます。あのあたりが道路でのグレート島への入口になります。右手は湾の向こうは、リトルアイランドの島の東はずれにあたる場所で、企業の倉庫などが見えます。このあたりは両側が海なので、車窓の左右それぞれ、干潮時と満潮時で異なった風景が見られます。
砂洲の途中にナポレオン軍が防衛のために築いたマルテロ・タワー(Martello Tower)があり、車窓右手、すぐ横を通ります。やがて両側の海が消えると一転、荒れた工場や工場跡の廃墟の間を走ります。それもつかの間、車窓右側には海峡越しに本土が近づいてきます。対岸にパッサージ・ウェスト(Passage West)の町が見えてくると、ほどなくキャリガロー駅に停車します。
写真の説明に「撮影地ガイド」があるものは、「フォタ」のページ下部の「撮影地詳細ガイド」で場所を詳細に紹介していますので、ご覧下さい。
キャリガローは、高台にあり、海峡と対岸の眺めがいい駅です。駅前をコーヴへの主要地方道R624号線が通っているので、交通量はそこそこあります。キャリガロー自体は道路沿いに古くからの民家が少し並んでいるだけの、小さな集落で、店もありません。唯一、パブが1軒あったのですが、最近廃業しました。
駅には駐車場もなく、駅前の道路も狭く、車での利用は不便な駅です。乗降客は少なく、一列車平均で1名といったところでしょうか。
駅は相対ホームで、上下ホームがずれています。下りコーヴ方面のホームがコーク寄りにあり、上りコーク方面のホームがコーヴ寄りにあります。その間に跨線橋があります。出口は上りホーム側です。当然、無人駅で、券売機は1台だけです。かつて駅員がいたと思われる駅舎は閉鎖されています。